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書籍|李朝を巡る心

書籍|李朝を巡る心

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著者|李鳳來
発行|2016年3月30日/新潮社青花の会
B5判/上製本/箱有/カラー112頁


李朝の器物はなぜ美しいのか、それは、傲慢なところがないから──長年、青山で朝鮮の古美術をあつかう名店をいとなみながら「骨董趣味が好きになれない」という著者が、李朝にひかれてしまう人々をあたたかく、李朝への思いを熱く綴った本です。そのまっすぐな文章をはじめて読んだとき、すぐに、「これは本にしなければ」と思いました。とともに、骨董や工芸の本をつくることの意味に気づくこともできました。李朝の工芸にひかれる方はもちろんですが、骨董にあまり関心をもてないという方にも、読んでもらえたらうれしいです。「文は人」とはこのことか──という名文です。


著者|李鳳來 Lee Bong Rae
古美術商。1947年生れ。1972年、東京南青山に、朝鮮の古美術を扱う「梨洞」を開店。


目次|
滅多にないモノ 土器
夜行バス、カプセルホテル 鶏龍山徳利
ふと、立ち止まる 三島筒
首のない瓶 三島瓶
英国の椅子
銀行から借りる 書棚
母上を連れて 砧石
石を背負う 石童子
国の文化を語れない政治家 白磁壺
見事な死にかた 白磁壺
神戸人のおしゃれ 香炉
虎 虎水滴
ワンチャンの死 童子
共に井戸を見る 黒釉徳利
厚い、薄い 枕と明器
或る生き方 石仏
先輩 敔
誠実 白磁壺
自分へのプレゼント 誕生仏
韓国・朝鮮と日本 厨子
キラキラ眼 鴨
在野の実力 鉄絵瓶
民芸 木彫
李先生 From Line
李朝 石羅漢
あとがき


本書より|

とっさに私は、骨董と呼ばれるモノに対する人間の、一番嫌な面を自分に見てしまった。それ以来、自分自身の中では極力、ましてや人との間でも、「よくある」とか「なかなかない」とかは考えまい、使うまいと思っているのだが、これがとても難しい。

モノとは即ちヒトのこと。モノに心を動かされるということは、そのモノを造ったヒトに心を動かされるということ。

だが李朝のスゴサは、いくら瞬間を切り取った写真とはいえ、あんな風になでられるものではない。もっともっと高貴なモノなのだ。

私には、商売という仕事以上に、本当はそちらのほうが好きなことがある。父の国が生んだ美は一体どこから来たモノなのか、見極めたい探究心がある。

この本では私が出会った美しいヒトを書いた。


書評より|

その清廉かつ厳正な審美眼によって、一九七二年開店以来、孤高ともいうべき独自の姿勢を貫いてきた著者の姿を、私は長年まぶしいものとして眺めてきた。(平松洋子/『東京人』201608)


美しいもの心惹かれるものに出逢うと、李さんの佇まいを想い浮かべることしばしばである。(同)

滝の水を浴びた心持ちを覚えた。ひとは、このように生きることができる。(同)

李朝のものがもつおおらかさを「自然」とかさねる見かたもありますが、どうでしょうか。それが「ありのまま」という意味なら、私は──李さんをみていても──李朝の本質は「ありのまま」ではなく、外形がいかにくつろいだものであっても、内面は確固たる精神によって律せられているように感じます。(川瀬敏郎「李さんの精神」『工芸青花』6号)

本を読んで泣いたなどといふ経験が、この数十年間、わたしの人生にあつただらうか。わたしはこの本に泣かせられた。一行一行、ひとことひとことが、強い力を持つてゐる本。(小倉紀蔵「『李朝を巡る心』を読んで」『工芸青花』6号)

ものがひとをこのやうに気高くするのか。それとももともと精神の高さを持つひとこそ、李朝といふものとゆきあへるのか。(同)


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