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書籍|高木孝|骨董入門

書籍|高木孝|骨董入門

通常価格 ¥8,800  税込
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『骨董入門』
著者|高木孝
発行|2026年5月25日/新潮社青花の会
A5判/上製本/264頁


唐絵から民藝まで、眼の幅ひろさと筋のたしかさ、そして催事や通販など骨董商法の開拓者であり、後輩が慕う顔役でもある古美術栗八・高木孝さん初の著書。青花のサイトで連載し、多くの読者に親しまれたブログの書籍化。初心者にも通にもやさしく、ためになるエッセイに、古美術品約40点の写真と解説を附します。


著者|高木孝 TAKAGI Takashi
骨董商。「古美術栗八」主人。1952年新潟県生れ。20歳で上京、グラフィックデザイナーとして活躍しつつ骨董収集も続ける。1992年、東京六本木に「古美術栗八」開店。「seikanet」監修者。著書に『骨董入門』(新潮社青花の会)。


目次|
はじめに/ゼロからの骨董入門/好きなものがよいもの/何をいくらで/モノがワカラナイ/眼利きへの道/価値がワカル/真贋 青山二郎と小林秀雄/ホンモノとニセモノ/真贋の森/輪線文そば猪口/信楽大壺/よい骨董屋/初心者の落とし穴/骨董店へ行こう/嫌われる客と好かれる客/お金の話 返品はNG/お金の話 月賦払い/お金の話 骨董病/所蔵品を売る その一/所蔵品を売る その二/所蔵品を売る その三/「不用品買い入れます」/バブル後の骨董業界/ヤフオク前夜/ヤフオク入門/ノークレーム・ノーリターン/「古道具坂田」の出現/価格の変動 その一/価格の変動 その二/骨董の価値とは/古民藝展のこと その一/古民藝展のこと その二/花を楽しむ/茶を楽しむ/骨董三昧


本書より|
昭和四七年(一九七二)夏、二〇歳の私は、福井県三国町在住のアンフォルメル画家・小野忠弘氏を訪ね、帰り際に氏から、届いたばかりの一冊の本をもらいました。帰りの列車でそれを読み終えた私は、その足で新潟市内の骨董屋へ向かい、店主に本に載っている写真を見せて、「こういうものはありますか」と尋ねています。(略)五十数年後、すでに私のいない未来に、今はまだ若い誰かが「この本が......」と、この一冊を書棚から取り出してくれる情景を夢みています。(「はじめに」)

「ゼロから」としましたが、骨董蒐集の場合は、古いモノや古い文化に興味を持った時点ですでにゼロではなく、限りなく満点に近い状態です。(「ゼロからの骨董入門」)

今の「骨董=お宝」の風潮は、どこか大穴狙いを夢見るようなところがあり、どうにも困った現象と思います。古美術や骨董を蒐集するというのは、前に書かせていただいた通り、お気に入りの洋服や、趣味のゴルフを楽しむことと同じです。(「何をいくらで」)

並みの経験や知識ではホンモノともニセモノとも断定できないような品が、この世界にはゴマンとある。何でも分かるなんて道具屋はいない。では、どうやって仕入れる品を決めるのか。それが「腹に入るかどうか」なのだと。(「ホンモノとニセモノ」)

「初心者が、手応えのある蒐集を続けていく」ために必要なこと。それは、末永く付き合える骨董屋を探すこと、に尽きます。(略)探すコツはただひとつ。「あなた好みの品が置いてあるかどうか」です。(「初心者の落とし穴」)

ほとんどの店は、店内にまで入ってくる初見の人はそれほど多くはいないものですから、店主が客慣れをしておらず、実は、お客さま以上に対応に困るのです。(略)そのような対応(態度)は、真面目な店主が、初見のお客さまを相手とする商いのやり方に慣れていないせいですので、御安心ください。(「骨董店へ行こう」)

「まけて」はよほど仲の良い関係であれば別ですが、 お付き合いの浅いうちはグッと我慢しましょう。「まけて」を連発される御仁に、すぐれた蒐集家はいません。(「嫌われる客と好かれる客」)

「ちょっと寸法が小振りなので」とか「伝世でこの肌だから」とか「鉄絵の発色が」などと云っても、骨董を知らぬ人から見れば、その差などまず気づきません。なのに、そのわずかな差が価値づけされ、数倍の値がついているのが骨董の世界です。(「お金の話 骨董病」)

「骨董は資産」という言葉を聞いたことがあります。ある意味、間違いではないのでしょうが、私には違和感があります。(略)「甘いことを」と𠮟られるかもしれませんが、骨董は、お金のことを忘れて楽しんでもらってこそ、本来の味わいを見せるのではと信じています。(「所蔵品を売る その三」)

「骨董品は価値があり、高価なもの」。多くの方が描く骨董のイメージは、そういったものでしょう。(略)──骨董一般に対するそのような概念は、現在ではほぼ覆されています。それは、ある骨董商の出現と活躍によるものです。(「古道具坂田」の出現」)

使われてこそ活きる。それが骨董なのかもしれません。(略)骨董蒐集家とは、古器を活かす人、古器に生命を与える人なのではと、勝手にですが、思っています。(「花を楽しむ」)


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