商品情報にスキップ
1 19

seikashop

講座|東アジアの工芸と文人|全3回

講座|東アジアの工芸と文人|全3回

通常価格 ¥10,500  税込
通常価格 セール価格 ¥10,500  税込
送料については配送についてを御確認ください
We charge you for the overseas shipping and handling fees. Shipping Policy
请点击关于运输和发货 确认运费

*青花会員は9,500円で御参加いただけます(先日メイルでお送りしたクーポンコードを購入時に御入力ください。御不明の場合は お問合せよりお知らせください)
本講座は当日及び後日配信の予定はありません


1|新井崇之(中国)|2025年7月15日(火)18時-19時半|開場17時半
2|前﨑信也(日本)|2025年9月9日(火) 18時-19時半|同
3|田代裕一朗(朝鮮)|2025年11月11日(火) 18時-19時半| 同
会場|青花室| 東京都新宿区矢来町71 新潮社倉庫内(神楽坂)map
定員|30名


内容|かつて東アジアには文化の担い手として「文人」がいました。もともと中国にはじまる概念ですが、実際の姿は決して一枚岩ではなく、日本・中国・韓国朝鮮で微妙に異なります。今回の連続講座は、「工芸」を手がかりに、共通点と相違点をあぶり出し、それぞれの「文人」が追い求めた美意識を考察するものです。(田代裕一朗/監修者)


新井さんから|
「文人」という概念は古代の中国で生まれました。当初は単に文に優れた人という意味でしたが、後には知識人の生き方を表す言葉になります。そして中国文化の中心的な担い手となった文人たちは、各時代の美意識を生み出す役割を果たしました。今日私たちが認識する中国の優れた工芸品、とりわけ陶磁器については、文人たちによって価値が定められてきたと言っても過言ではありません。しかしながら、文人たちが好んだ陶磁器は時代ごとに大きく異なりました。なかには、作られた当時は価値がなかったものが、後世になって高く評価されたケースもあります。そこで私のお話では、まず中国における文人とは何かを把握したうえで、各時代において陶磁器がどのように認識されていたのか、当時の文人たちが記した文献などを引用しながら解説していきたいと思います。現在私たちが当たり前のように価値を感じている中国陶磁器ですが、なぜそれらが価値を持つに至ったのか、工芸の価値判断基準について改めて考えるきっかけになれば幸いです。


前﨑さんから|
戦後の日本の陶磁史は裏千家を中心に作り上げられた茶道の歴史を軸に展開されてきました。これは江戸後期から昭和初期まで日本国内の文化活動を席巻していた文人趣味と煎茶に対するカウンターカルチャーと呼べるようなものでした。しかしながら、その茶道が日本文化の中心であるかの如く成長を続けた結果、かつて日本人が愛した中国への憧憬を基本とする文人文化が、日本の陶磁史上に存在しなかったもののようにされた時代が長く続いてきました。ここでは、江戸時代以降に日本の文人趣味を背景として生産された煎茶道具としての工芸を題材として、日本ではどのような人々がどのような背景を持って「文人」を目指し、その結果としてどのような社会や産業が生まれたのかについてお話したいです。


田代さんから|
朝鮮時代の工芸を見てみますと、文房諸具、つまり文房(いわゆる書斎)にまつわる器物が大きな割合を占めていることに気づきます。学識と人格を兼ね備えた「ソンビ」が、理想的な人物像として広く共有された朝鮮時代において、これらの器物は、雅潔な格調を享受し、精神的な理想の実現を図る「清玩」の対象でした。しかし近代に西洋文化が朝鮮に流入するなか、これらの器物は、美術・工芸の概念に合わせて再分類され、新設された美術館・博物館で「鑑賞」される対象となっていきました。近代は、まさに眼差しの転換点であったといえるでしょう。しかし朝鮮の人々に目を向けてみますと、過去の文人文化を再評価する動きが1930年前後に登場し、またちょうど「李朝」ブームが巻き起こっていた骨董市場でも、日本人とは異なる観点で器物を評価したことが窺えます。今回のお話では、韓国朝鮮の工芸をめぐる眼差しの変化、そして時代が大きく転換するなかでも人々のなかに生き続けた文人文化への憧れについてお話しようと思います。


講師|新井崇之 ARAI Takayuki
(仮称)町田市立国際工芸美術館学芸員(開館準備中)、明治大学アジア史料学研究所研究員。専門は中国文化史、東洋陶磁史。長野県長野市生まれ。2012-15年、中国政府奨学生として北京大学考古文博学院に籍を置き、中国陶磁の発掘調査に携わる。2018年、明治大学博士課程修了(博士(史学)学位取得)。陶磁史の研究により、これまでに日本学術振興会育志賞、小山冨士夫記念賞奨励賞、日本中国考古学会奨励賞受賞。共著に『中国陶磁史』(科学出版社東京)など、東洋陶磁に関する論文多数。

講師|前﨑信也 MAEZAKI Shinya
京都女子大学生活造形学科教授。専門は工芸文化史、文化情報学など。滋賀県甲賀市生まれ。ロンドン大学アジア・アフリカ研究学院博士課程修了(PhD in History of Art)。京都市立芸術大学芸術資源研究センター客員研究員、立命館大学アート・リサーチセンター客員協力研究員、複数の大学で非常勤講師他を兼務。『アートがわかると世の中が見えてくる』(IBCパブリッシング)など美術・工芸関連の著書・論文多数。

講師|田代裕一朗 TASHIRO Yuichiro
東京文化財研究所研究員。専門は韓国美術史(とくに陶磁史)。ソウル大学校人文大学考古美術学科博士課程単位取得。現在、青山学院大学文学部、愛知県立芸術大学美術学部にて非常勤講師を務める。共著に『柳宗悦の心と眼―日本民藝館所蔵 朝鮮関連資料をめぐって』、『白磁壺頌―朝鮮時代の白磁壺、その美を繙く』(6月刊行予定)など。


図版
2-5|中国
6-13|日本
1,14-19|朝鮮


*クレジットカード決済以外の方法(銀行振込)を御希望の方は「お問合せ」よりお知らせください
Please do not hesitate to contact us about the ways of payment.
如果您想使用除信用卡之外的支付方式,请与我们联系

詳細を表示する