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講座|工芸と私77|譽田亜紀子+タナベシンスケ|土偶と埴輪

講座|工芸と私77|譽田亜紀子+タナベシンスケ|土偶と埴輪

通常価格 ¥3,500  税込
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日時|7月26日(金)18時−20時
会場|悠庵|東京都新宿区横寺町31 一水寮(神楽坂)map
定員|15名


内容|作り手、売り手、使い手の方々と、「工芸」のことを考えるシリーズです。今回は、「埴輪と土師器の美:縄文・弥生土器とともに」展(以下URL)を機に、出品者のタナベシンスケさんと、縄文土器と土偶の魅力をひろくつたえる文筆家、譽田亜紀子さんの対談をおこないます。
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20240701.html


講師|タナベシンスケ TANABE Shinsuke
1961年岡山県倉敷市生まれ。1981年、スクリーン印刷工房として創業後、1987年、生活雑貨の企画メーカーとして有限会社倉敷意匠計画室を設立。2012年、ギャラリーを併設する直営店開店をきっかけに、「フランス白磁展」を開催。以後の古物企画展は、テーマを変えながら年2回のペースで10年間継続。2021年、有限会社倉敷意匠計画室代表を辞任し、2022年、古美術店「画室」を開店。

講師|譽田亜紀子 KONDA Akiko
文筆家。岐阜県生まれ。京都女子大学卒業。奈良県橿原市の観音寺本馬遺跡の土偶との出会いをきっかけに各地の博物館や遺跡を訪ね歩き、土偶そして縄文時代の研究を重ねている。現在は各種メディアや講演会を通して土偶や縄文時代の魅力を発信する活動も行う。著書に『はじめての土偶』(2014年、世界文化社)、『土偶のリアル』(2017年、山川出版社)、『知られざる縄文ライフ』(2017年、誠文堂新光社)、『土偶界へようこそ』(2017年、山川出版社)、『縄文のヒミツ』(2018年、小学館)、『知られざる弥生ライフ』(2019年、誠文堂新光社)、『知られざる古墳ライフ』(2021年、誠文堂新光社)他多数。近著に『こんだあきこの わたしの偏愛遺跡旅』(2024、新泉社)がある。


譽田さんから|
土器とはなんなのか。
 考古学的な視点からみれば、時間を測る物差しであり、人々の交流を知る「資料」と言えるでしょう。ところが客観的に整理するための「資料」という言葉に収まらない土器がいかに多いことか!
 狂気に満ちたものもあれば、豪奢な造形をしたものもある。スンと澄ましたものもあれば、ごちゃごちゃと立体が乗った愉快なものもある。
 土器はただあるだけで、多くのことを語ってくれるわけですが、考えてみれば、作り出した当時の人たちにとっては鍋であり、器であり、多くは暮らしの道具のひとつにすぎません。
 しかしそこには彼ら(縄文人、弥生人、古墳人)の意思が確実に反映され、私たちが彼らに近づく(感じる)大切なスイッチとなっています。
 今回、タナベさんとお話するなかで、彼らの暮らしを想像しながら、土器から滲み出る美意識と物語を共に考えていければと思っています。
 中でもタナベさんが感じる「日本人固有の美意識」というものを、深掘りしてみたいと思っています。


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