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講座|工芸と私82|三谷龍二著『手の応答』刊行記念|鞍田崇|生活工芸と私
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*青花会員は2,000円で御参加いただけます(先日メイルでお送りしたクーポンコードを購入時に御入力ください。御不明の場合は お問合せよりお知らせください)
*本講座は当日及び後日配信の予定はありません
日時|2025年2月20日(木)18時−19時半|開場17時半
会場|青花室|東京都新宿区矢来町71 新潮社倉庫内(神楽坂)map
定員|30名
鞍田さんとは、『「生活工芸」の時代』(2014年/新潮社刊)という本をつくっていたころ、よく会って、生活工芸のこと、民藝のこと、古道具坂田や花人の川瀬敏郎さんのことなど話していました。『「生活工芸」の時代』は三谷さん監修で、鞍田さんは評論だけでなく、「生活工芸」年表もつくってくれました(力作です)。その後、『工芸批評』という本(2019年/新潮社青花の会刊。やはり三谷さん監修です)にも参加してもらっています。
「生活工芸」(とはなにか、については、上記『手の応答』のウェブサイトに掲載している三谷さんの「あとがき」を読んでもらえると、ひとまずはわかると思います)について、鞍田さんがいまどんなふうに考えているのか、私もひさしぶりなので、たのしみにしています(菅野/青花)。
講師|鞍田崇 KURATA Takashi
1970年兵庫県生れ。哲学者。京都大学大学院人間・環境学研究科修了。総合地球環境学研究所などを経て、2014年より明治大学理工学部准教授。著作に『民藝のインティマシー 「いとおしさ」をデザインする』(明治大学出版会/2015年)、『工芸批評』(共著/新潮社/2019年)、『分離派建築会 日本のモダニズム建築誕生』(共著/京都大学学術出版会/2020年)、『からむしを績む』(共著/渡し舟/2021年)、『民藝のみかた』(監修・解説/作品社/2024年)など。
鞍田さんから|
2024年暮れ、京都で1軒の器屋さんが店を閉じました。ロクです。2010年春のオープン以来、店主の橋本和美さんが「実際に生活で使用している」もののなかから、「使いやすいもの」、「愛着が持てるもの」と見極められたものたちをそのまま並べたお店でした。手仕事もあれば、工業製品もありました。店の大きさは広すぎず狭すぎず、それがまたよかった。空間の佇まいとセレクションのスタンスが絶妙にからみあい、訪れるたびに、淀みなく風通しのよい雰囲気にホッと安堵する自分がいました。「生活に寄りそう」とはどういうことか、僕はロクで教えてもらったような気がします。ちょうどそんなことを考えていたさなかに、『手の応答』を受けとりました。この本もまた生活とともにある工芸の姿を追究するものです。ロクの閉店と『手の応答』の刊行。直接の関わりがない二つのエピソードを糸口に、この十数年の工芸の動向をふり返ってみたいと思います。
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