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講座|工芸と私84|沢山遼|俵有作:現象としての水墨

講座|工芸と私84|沢山遼|俵有作:現象としての水墨

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本講座は当日及び後日配信の予定はありません


日時|2025年5月27日(火)18時半-20時|開場18時
会場|青花室|東京都新宿区矢来町71 新潮社倉庫内(神楽坂)map
定員|30名


内容|作り手、売り手、使い手の方々と、「工芸」のことを考えるシリーズです。今回は、以下の展観を機に、美術批評家・沢山遼さんのお話をうかがいます。

展覧会|俵有作|気と画
□2025年5月25日-6月4日|青花室(神楽坂)

沢山さんから|
俵有作は画人である以前にまず文人(知識人)であった。俵は民藝・古玩具研究者であり、そのなかには凧に関する著作が含まれている。彼は、『日本の凧』(1970)で、遠い昔、凧の原型は一枚の葉であり、人々は葉を空(宙)に浮かべ遊んだのだと述べている。俵の作品集『宙』(2022)のタイトルが呼び覚ますのは、この鮮烈なイメージである。俵の水墨におかれる一筆は、大気のながれを受け止め飛翔し、宙へと浮かび上がり滑空する。水墨に使用される墨とは炭素の粒であり、それは微粒子として水と混じり合い流動し、紙の繊維へと絡みつき浸透する。微粒子として墨は、水の抵抗を受け止め合成され、かたちを生成する。俵の水墨において、自然は再現されるのではない。自然を動かす力がそこに物理法則として生起し、墨は物質としてその動き全体を受け止め、その場に巻き込まれていくからだ。現象そのものがそこに生成するのである。だから、たとえ小さな画面であっても、その絵は、地球の動きと連動している。大気の運動と連動する精神の流れ、物質の密度、諸要素の精妙な連合とともに、世界を動かしている力が現れる。そこに封じこまれるのは、宇宙の秩序、自然のエネルギーである。かつて中国の画人たちは、それを「気韻生動」と呼んだ。大気、空気、気圧、気象という文字にもある「気」が事物を動かし、精神を高揚させ、一枚の葉が宙に舞い上がるように、それを宇宙へと押し上げる。


沢山遼 SAWAYAMA Ryo
1982年生れ。美術批評家。武蔵野美術大学准教授。著書に『絵画の力学』(2020年/書肆侃侃房)。共著に『今、絵画について考える』(2023年/国立新美術館編/水声社)など。


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