商品情報にスキップ
1 18

seikashop

講座|公開会議|生活工芸の100年:「雑誌」と「うつわ」とその時代|3|1971-95年:雑貨と個人主義|井出幸亮+中村裕太+花井久穂

講座|公開会議|生活工芸の100年:「雑誌」と「うつわ」とその時代|3|1971-95年:雑貨と個人主義|井出幸亮+中村裕太+花井久穂

通常価格 ¥3,500  税込
通常価格 セール価格 ¥3,500  税込
送料については配送についてを御確認ください
We charge you for the overseas shipping and handling fees. Shipping Policy
请点击关于运输和发货 确认运费

*青花会員は2,500円で御参加いただけます(先日メイルでお送りしたクーポンコードを購入時に御入力ください。御不明の場合は お問合せよりお知らせください)
本講座は当日及び後日配信の予定はありません


日時|2025年12月22日(月)18時-20時半|開場17時半
会場|青花室|東京都新宿区矢来町71 新潮社倉庫内(神楽坂)map
定員|30名


内容|それぞれ手法や立場はことなるけれど、いま、「工芸」について話をきくならこの人たち──と思って声をかけた3人と、展示+書籍の打合せをするうちに、「これ、人まえでやってもよいかもね」ということになりました。(菅野)

「生活/暮し」を切口に、この100年の工芸史を4章形式で編みなおすこころみ。「生活」概念(イメージ)を創出、更新してきた「雑誌」というメディアの変遷を追いながら、そこで紹介されることでやはり創出、更新されてきた「暮しのうつわ」の変遷を追う。

1|生活と民衆|1921-45年:大正デモクラシーから戦争まで
2|前衛とクラフト|1946-70年:戦後復興から高度成長期まで
3|雑貨と個人主義|1971-95年:消費社会の到来からバブル経済崩壊まで
4|生活工芸と暮し系|1996-2020年:失われた10年と加速する情報化社会

井出さんから|
戦後の復興〜高度経済成長期を経て、安定成長からバブルへと至る1970〜80年代。消費社会の到来とともに人々のライフスタイルが変化する。その大きな原動力として市場に”発見”されたのが、当時10〜20代の「若者」という存在だった。戦後文化を吸収して育った彼/彼女らの登場は、「道具」と「美」としての工芸の位相をどう変えていったのか。まさしく「雑」誌が社会を煽り始めた、激動の消費時代篇!

中村さんから
〈毎晩おんなしだ……。ごはんは赤いお皿で、水はきいろいお皿……。今夜はごはんをきいろいお皿で食べて、水は赤いお皿にしょう。人生は短いんだ。少しは楽しまなきゃ!〉(チャールズ・M・シュルツ/谷川俊太郎訳「YEA!! PEANUTS」『スヌーピー』創刊号/ツル・コミック社/1971年)
 スヌーピーは、チャーリーが赤いお皿に盛り付けたごはんをいつも満足そうに平らげている。1970年頃、サンリオはスヌーピーとその仲間たちの日常の一コマを切り取ったマグカップやお皿を販売した。そのキャラクター・デザインを担当していたのが、路上観察学会の林丈二さんだと聞いて、驚いた。
 今回の公開会議では、スヌーピーをはじめとしたファンシーなキャラクターたちが「私のうつわ」という雑貨文化を育んできたことを話し合ってみたい。他方で、消費の果てに食卓から軒先へと繰り出した「路上のうつわ」を、1986年に結成された路上観察学会の写真から探し出してみたい。

花井さんから|
1964年の東京五輪と1970年の大阪万博が終わり、それら「未来」の跡地に造成されたのは団地と郊外だった。住宅も標準化された商品のひとつにほかならないが、「インテリア」が文字通りそこに住まう「私」の内面や個性を代弁する領域として見いだされるようになる。室内と文学は親和性があるらしい。この時代のインテリア雑誌はまさに物の詩の宝庫で、なかなか文学的で読み応えがある。メディアが「日本」や「私」を探しはじめる一方で、「民芸ブーム」という言葉がネガ・ポジ両面で盛んに議論されるようになるのも象徴的だ。その浮沈を定点観測してみよう。『芸術新潮』1976年3月号は特集「民芸と下手物」。10年を経て、1986年9月号は特集「民芸―終焉と出発」。何かが終わって何かがはじまっている。この時代が見い出したポスト・柳宗悦たちの様相を考えてみたい。


井出幸亮 IDE Kosuke
編集者。1975年大阪府生まれ。雑誌『Subsequence』(cubism inc.)編集長。「POPEYE Web」シニアエディターでもある。主な編集仕事に『ズームイン! 服』(坂口恭平著/マガジンハウス)、『ミヒャエル・エンデが教えてくれたこと』(新潮社)、『細野観光 1969-2021 細野晴臣デビュー50周年記念展オフィシャルカタログ』(朝日新聞社)など。著書に『アラスカへ行きたい』(新潮社、石塚元太良との共著)がある。

中村裕太 NAKAMURA Yuta
1983年東京生まれ、京都在住。2011年京都精華大学博士後期課程修了。博士(芸術)。京都精華大学芸術学部准教授。〈民俗と建築にまつわる工芸〉という視点から陶磁器、タイルなどの学術研究と作品制作を行なう。近年の展示に「チョウの軌跡|長谷川三郎のイリュージョン」(京都国立近代美術館、2023年)、「第17回イスタンブール・ビエンナーレ」(バリン・ハン、2022年)、「眼で聴き、耳で視る|中村裕太が手さぐる河井寬次郎」(京都国立近代美術館、2022年)、「万物資生|中村裕太は、資生堂と  を調合する」(資生堂ギャラリー、2022年)、「MAMリサーチ007:走泥社─現代陶芸のはじまりに」(森美術館、2019年)、「あいちトリエンナーレ」(愛知県美術館、2016年)、「第20回シドニー・ビエンナーレ」(キャリッジワークス、2016年)など。著書に『アウト・オブ・民藝』(共著、誠光社、2019年)。
https://nakamurayuta.jp/

花井久穂 HANAI Hisaho
東京国立近代美術館主任研究員。東京藝術大学大学院美術研究科日本東洋美術史専攻を修了後、茨城県陶芸美術館、茨城県近代美術館、東京国立近代美術館工芸課(現・国立工芸館)を経て現職。近代美術と工芸のあいだを行き来して調査研究している。近年手がけた企画展として「柳宗悦没後60年記念展 民藝の100年」(2021)、「重要文化財の秘密」(2023)、「生誕120年棟方志功展」(2023)、「ハニワと土偶の近代」(2024)がある。


12|『anan』(198312月)
3
4|『SAISON de non-no』(197512月)
5
6|『クロワッサン』(19816月)
7
89|『スヌーピー』創刊号(1971年)
10
11|『芸術新潮』(19864月)
12
『インテリア・マガジンNob』1977年3月
13
『暮しの創造』1977年12月
1415|『芸術新潮』(19763月)
1617|『芸術新潮』(19869月)
18『朝日ジャーナル』19745月)


*クレジットカード決済以外の方法(銀行振込)を御希望の方は「お問合せ」よりお知らせください
Please do not hesitate to contact us about the ways of payment.
如果您想使用除信用卡之外的支付方式,请与我们联系

詳細を表示する