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講座|井出幸亮+中村裕太+花井久穂|生活工芸の100年:「雑誌」と「うつわ」とその時代4|1996-2020年:生活工芸と暮し系
講座|井出幸亮+中村裕太+花井久穂|生活工芸の100年:「雑誌」と「うつわ」とその時代4|1996-2020年:生活工芸と暮し系
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*青花会員は2,500円で御参加いただけます(先日メイルでお送りしたクーポンコードを購入時に御入力ください。御不明の場合は お問合せよりお知らせください)
*本講座は当日及び後日配信の予定はありません
日時|2026年2月28日(土)18時-20時半|開場17時半
会場|青花室|東京都新宿区矢来町71 新潮社倉庫内(神楽坂)map
定員|30名
内容|それぞれ手法や立場はことなるけれど、いま、「工芸」について話をきくならこの人たち──と思って声をかけた3人と、展示+書籍の打合せをするうちに、「これ、人まえでやってもよいかもね」ということになりました。(菅野)
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「生活/暮し」を切口に、この100年の工芸史を4章形式で編みなおすこころみ。「生活」概念(イメージ)を創出、更新してきた「雑誌」というメディアの変遷を追いながら、そこで紹介されることでやはり創出、更新されてきた「暮しのうつわ」の変遷を追う。
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1|生活と民衆|1921-45年:大正デモクラシーから戦争まで
2|前衛とクラフト|1946-70年:戦後復興から高度成長期まで
3|雑貨と個人主義|1971-95年:消費社会の到来からバブル経済崩壊まで
4|生活工芸と暮し系|1996-2020年:失われた10年と加速する情報化社会
井出さんから|
1996〜2020年。これを「情報産業革命の時代」と位置づけることに異論はないだろう。ケータイ→PC(インターネット)→スマホ(SNS)というテクノロジー&インフラの進化によって、戦前〜戦後の日本の人々の生活基盤となってきた20世紀型の社会システムが綻び始める。あらゆるものがヴァーチャル化/情報化/流動化していくなかで、かつては“当たり前”であった実在性や一回性は相対的に稀少価値を持つ存在へと変質していった。そんな時代とともに勃興し隆盛を迎えた「生活工芸」とは何であったのか。社会、経済、ライフスタイルの変化と併せて改めて考えてみたい。
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中村さんから|
1983年から『週刊ビックコミックスピリッツ』で連載された「美味しんぼ」(2014年に休刊)は、80年代半ばから始まるグルメブームの火付け役となった。この漫画を通して、料理のうんちくやテーブルマナーを学んだ人も少なくないだろう。ところで、この漫画に描かれた器に目を向けてみると、ただの丸く白いお皿ではなく、形や色、模様、質感までもが描き分けられているのだ。
今回は、「美味しんぼ」に描かれた器を糸口に、当時のライフスタイル雑誌を彩った「美味しい」特集と合わせ読んでいきたい。たとえば、魯山人が足繁く通った鰻屋の器の取り合わせ、山手線の立ち食いそば屋の丼鉢、それに漫画の中に登場する居酒屋やそば屋に立ち寄ってみるのも良さそうだ。こんなグルメの時代のなかで、料理を引き立てつつ、脇役に徹してきた器たちを平らげてみたい。
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花井さんから|
「なんで『銀花』と『Olive』がないのですか」
第3回を経て、ようやく「公開会議」らしくなってきた。毎度お題目の提出順は、だいたい井出さんか中村さんが先頭打者で、井出さんが「尖端/流行」雑誌を、中村さんが「モダン/前衛・キッチュ」記事を挙げ、常にしんがりの私はその間のオーソドックスなもの(正統・専門・大衆・中庸)を選ぶようにしている。カウンターカルチャーであったものが、やがてメインストリームに取って代わるとき、当初それらが抵抗していたものが何であったかは見えなくなる。片翼を描出するだけでは、シャドーボクシングのようで構造は見えない。そんな感じで3人3様の役割分担がなんとなく決まってきていたところ、第3回目のフロアに三谷龍二さん登場。冒頭の台詞は三谷さんから放たれた矢である。マガジンハウスの代表選手『Olive』はさておき、『銀花』。流行の尖端でも、前衛でもど真ん中でもない。何事も一番乗り、若者、尖ったもの、大きいものだけを追ってしまうのは、近代の病である。三谷さんのいう「生活」とは、そう「ではない」もののグラデーションにあるのかもしれない。おおいに反省して、ものごとの途中と終わりを見届けることにしたい。
さて、ついに最終回である。1996年から2020年などつい最近のこと、というより2003年に社会に出て、窯業地の美術館に就職し、自分で暮しを整えはじめたロスジェネ世代の私にとっては、自らの個人史とすっかり重なる時代である。創刊したばかりの『Ku:nel』にも『天然生活』にもリアルタイムでお世話になった。(でもこれらは井出さんが挙げるだろうから、あえて外す。)久しぶりに仕舞い込んだ蔵書の箱を開けてみたが、「海に流した」ものも多数ある。忘却ってこういう感じなのだろうか。今回はご来場の皆がプレイヤーともいえるわけで、個別具体的な記憶を召喚する場になるだろう。
井出幸亮 IDE Kosuke
編集者。1975年大阪府生まれ。雑誌『Subsequence』(cubism inc.)編集長。「POPEYE Web」シニアエディターでもある。主な編集仕事に『ズームイン! 服』(坂口恭平著/マガジンハウス)、『ミヒャエル・エンデが教えてくれたこと』(新潮社)、『細野観光 1969-2021 細野晴臣デビュー50周年記念展オフィシャルカタログ』(朝日新聞社)など。著書に『アラスカへ行きたい』(新潮社、石塚元太良との共著)がある。
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中村裕太 NAKAMURA Yuta
1983年東京生まれ、京都在住。2011年京都精華大学博士後期課程修了。博士(芸術)。京都精華大学芸術学部准教授。〈民俗と建築にまつわる工芸〉という視点から陶磁器、タイルなどの学術研究と作品制作を行なう。近年の展示に「チョウの軌跡|長谷川三郎のイリュージョン」(京都国立近代美術館、2023年)、「第17回イスタンブール・ビエンナーレ」(バリン・ハン、2022年)、「眼で聴き、耳で視る|中村裕太が手さぐる河井寬次郎」(京都国立近代美術館、2022年)、「万物資生|中村裕太は、資生堂と を調合する」(資生堂ギャラリー、2022年)、「MAMリサーチ007:走泥社─現代陶芸のはじまりに」(森美術館、2019年)、「あいちトリエンナーレ」(愛知県美術館、2016年)、「第20回シドニー・ビエンナーレ」(キャリッジワークス、2016年)など。著書に『アウト・オブ・民藝』(共著、誠光社、2019年)。
https://nakamurayuta.jp/
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花井久穂 HANAI Hisaho
東京国立近代美術館主任研究員。東京藝術大学大学院美術研究科日本東洋美術史専攻を修了後、茨城県陶芸美術館、茨城県近代美術館、東京国立近代美術館工芸課(現・国立工芸館)を経て現職。近代美術と工芸のあいだを行き来して調査研究している。近年手がけた企画展として「柳宗悦没後60年記念展 民藝の100年」(2021)、「重要文化財の秘密」(2023)、「生誕120年棟方志功展」(2023)、「ハニワと土偶の近代」(2024)がある。
1|『Esquire』(1999年11月)
2|『住む。』創刊号(2002年春号)
3|『ku:nel』(2009年5月)
4|『天然生活』(2013年4月)
5・6|『週刊ビッグコミックスピリッツ』小学館(1999年8月2日)
7・8|『太陽』平凡社(1995年11月
9・10|『太陽』平凡社(1993年12月)
11|『北欧スタイル』創刊号(2002年)
12|『ELLE DECO』(2009年4月)
13|『CASA BRUTUS』特別編集 器の教科書(2016年8月)
14|『最高に美しいうつわ』(2013年4月)
15|『季刊銀花』(2010年春号)
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